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2004年9月 8日 (水)

美しい首里城


 どうにか沖縄の旅行記をTOPページのメニューに付け加えました。今年は台風の当たり年のようで、いいときにいったみたいです。いまごろなんなんですが、「首里城の城壁はとても美しい」と言うことを更にここへ書き加えようと思います。城は数々あれど、これほど美に徹した城はそうないと思うからです。 
 
*首里城については沖縄県が作ったHPがあります。
http://www.wonder-okinawa.jp/001/index.html
  
 この先は自分の勝手な考えだけど、建築よりも造園の目で見るべきだと思う。むしろ外向きに作られた「庭」と言っていい。城のてっぺんに作られた御庭は劇場で、そこへ続く通路に設けられた数々の門は、来るものを招きいれ気分の高揚を促すための空間を演出している。
 
 合戦のための城とは思えない。島国だから海上封鎖されれば動きが取れないのだから、そんな必要はもとから無い。明などの中国から来た使者を手厚くもてなす(そして補助金や大きな船を持つ許可を得る)ための施設であるから、無骨な城より優雅で美しい城が求められたのだ。
 
 曲線が多く使われているのも、わざとそうしてやってくるものの視界をさえぎり、全体の大きさを判らなくするためだ。左右非対称にしているのも然り。御庭に設けられた浮道と呼ばれる通路が斜めに設けられているのも、広さを錯覚させるためだ。風水によって作られたというけれど、視覚的効果を狙ったものに違いない。
 
 極めつけは正殿だ。屋根裏も含めて3階建ての構造は、左右に長いが奥行きはそれほどでもない。中央に扉があり、その奥の階段から王が降りてきて玉座に着くことになっていたらしい。それも舞台装置と思えば合点がいく。奥行きは階段で演出して実際の建物は、省いてしまったのだ。
 
 外国人をもてなし合戦を避けるための知恵がつぎ込まれた城だから、美しくなければならなかったのだ、とそう思う。

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