« やわらか戦車 | トップページ | 1500円のランチ »

2006年9月29日 (金)

耐震強度と酸性雨

 偽装問題ばかりが取り上げられているけれど、過去に建てられて今使っている建物は大丈夫なんだろうか?

 鉄筋コンクリートは、いったい何年もつのか?40年という説もあれば70年という説もあるそうだ。コンクリートの質もあるし、防水や塗装などのメンテナンス、さらに周辺の環境によって大きく違うらしい。周辺の環境では、ブロンズ像のところでも述べた酸性雨についてもっと注目すべきだと思う。

 問題はコンクリートの中性化と言われる現象だ。コンクリートはアルカリ性でいるうちは強度があるが中性になると崩れやすくなる、また中性化が鉄筋まで進むとさびやすくなる。錆びた鉄筋はジワジワ膨らんでコンクリートを内側から壊しにかかる。そして、ひびが入ればもっと錆びるという悪循環になる。

 中性化の度合いは壁からくりぬいたサンプルにフェノールフタレインを吹きつけて測る。中性では透明、アルカリ性で赤くなるので、表面から何ミリまで中性化しているかがわかる。自分の住んでいるコンクリート長屋(築21年)の場合、一度塗り替えをやっているにもかかわらず予想された中性化深度5.6ミリに対して9ミリのところがあった。

 酸性雨でなくても、メンテナンスしなければ強度は10年で1割落ちるのだそうだ(50年たったら半分てことか!)。酸性雨はさらに劣化を加速させる。もはや「打ち放しのコンクリート表面が美しい」などと言ってる場合じゃないのだ。ペンキをペタペタ塗るのは見た目ばかりじゃないということ、さらに10年に一度程度の塗り替えも必要だ。

 酸性雨による劣化がどれだけのスピードで進むのかはわからないが、仮に10年で2割とすると、30年で6割落ちる・・・ローンが終わるより早く寿命が来るかもしれないのだ!。中古マンションなどよくよく調べてみなければ買えないじゃないか!!。

 10年で2割は大げさだろうか?自宅の例からすると一度も塗り替えをしていなければあり得る劣化スピードだと思う。

 ところでペンキでどれだけ延命できるのか?よい材料(複層弾性)を使えば何もしない場合に比べて、中性化のスピードを10分の1にできるそうだ。わが長屋もこれで改修工事を行ったので一安心である(10年後にまたやらなければならないが)。

|

« やわらか戦車 | トップページ | 1500円のランチ »

2006年の記事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 耐震強度と酸性雨:

« やわらか戦車 | トップページ | 1500円のランチ »